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卯月製麺について

明治時代の米穀商から製麺業へ・・・
常に時代を見据えてきた麺づくり。

明治当時の写真

多彩な山形の蕎麦文化

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蔵王連峰や出羽三山といった名峰に四方を囲まれる山形県。
盆地特有の夏の暑さや、豪雪の冬という気候風土が、果樹や米などの農産物を豊かに育んできました。ソバもそのひとつで、芋など畑作物の後作や土地の有効利用のために植えられてきたという歴史があり、現在の多彩な蕎麦文化に繋がっています。
県内に数多ある蕎麦屋では、真っ黒で荒々しい田舎蕎麦、のどごしが良く白い更科系、そば殻のホシが入った細打ち、冷たい鶏だしつゆの肉そばなど、店ごと地域ごとに特徴があります。
卯月製麺のある寒河江市内にも様々な特徴を持った店があり、休日には県内はもとより県外からも多くの蕎麦好きが来訪し賑わいを見せています。

ふるさとの味を届けたい

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卯月製麺の歴史は、明治時代に初代・卯月吉助が米穀商を始めたことに端を発します。二代目・啓助の時代には農家に肥料を配達するついでに、その農家で栽培した小麦をうどんに加工する仕事を始め、これが製麺業のきっかけとなりました。
昭和二十六年、三代目・正美が製麺業を軌道に乗せ、うどん以外に蕎麦を手がけるようになります。これが現在の卯月製麺の基礎となりました。

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「故郷を離れた家族にふるさとの味を届けたい」という地元の方々の声に応え、宅配便などが無い時代に、国鉄の貨車により全国へお届けを開始。お客様のこの声が通信販売を始めるきっかけとなりました。
昭和四十七年頃、長女の美智子が東京都内の百貨店で開催された山形の物産展において、麺をご購入いただいた方々に寒河江の特産品「さくらんぼ」の小パックをプレゼントするなど女性ならではのアイデアと、きめ細やかな心遣いでお客様を増やしていきました。平成十五年には美智子が四代目社長に就任。新工場建設やインターネット販売を始めるなど生産・販売両面の体制を整え社業を大きく発展させました。

不易流行

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現在の社長、卯月亮は平成二十八年に五代目として就任。通信販売に大切な電話応対品質の向上を目的としたコールセンターシステムの導入や、酸素バリア包装やX線検査機の導入など、時代の声に耳を傾けて歩んでおります。
これからも「大切に受け継いでいくもの」「時代に合わせ変化させていくもの」を見極めながら、お客様に喜ばれる「麺づくり」に研鑽を積む卯月製麺であり続けたいと考えます。